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木はいつの時代でも、多様なものに使われてきました。そして現在では、あまりに簡単に、さまざまな種類の木材が手に入ってしまいます。しかしその反面、木についての一般的な知識が、忘れ去られているような気がします。木の本質を知れば、今までとは違う想いが、木に対して生まれてくるはずです。そして今まで以上に、生活に潤いや豊かさを与えてくれる、木の本当の活かし方が見えてくるはずです。そのことをより多くの方に知って欲しいから、特に広葉樹に関しての基本的な知識をまとめたページをつくりました。素朴な疑問から、入ってみてください。きっと新しい発見があるはずです。  創作家具プロデューサー/伊藤 晴彦(新産業コーディネーター)
伊藤:

「木工創作家具の本当の魅力を知ってもらうためには、木のことを知ってもらうことが大前提だと思うんですよ。」


Haruhiko Ito

Ukon Matsui
松井: 「確かにそうですね。昔は、木の種類によって、用途が決まっていました。例えば、桜の木は固くて乾燥後は狂いにくいから、家具にも使うし、襖の敷居や鼓の胴に使われていた。特性を理解していたから、最適な使い方ができた。しかし、今ではそういうことは、忘れ去られて使われていますよね。木の特性を知ってもらうことによって、木工創作家具の良さがあらためて、わかってくるでしょうね。」

伊藤:

「良くないのが、合板ですよ。たしかに合板は、木の特徴である収縮や変形をなくすために考え出された手法ですが、木材を薄くカットして加工しているために、寿命が短い。使いやすいかもしれないけれど、長持ちしないのは、自然破壊だと思います。」
松井: 「それに合板の家具は、汚れてくると、すぐ捨てたくなりますしね。無垢の木を使った家具は、永く使っていると、人の手の油で自然に深みのある色に輝いてきます。本当は、 木の特徴である収縮や変形というのは、カットされた後も木が活きているから、そういう性質になるんですね。それを殺してしまったら、良くないですよ。」

伊藤:

「木材は大切に使えば200年以上も性質は変わらないし、かえって強度が増すということもある。木材の美しさは、何十年、何百年もの間に、自然の恵みを内に秘めたものですから大切したいですね。」
松井: 「木材屋の立場から言うと、原木から一枚の板になるまでの過程は、非常に重要なんです。今でも、堀川で木材をプカプカ浮かべていますが、あれには理由があります。カットされたばかりの樹木は、大量の樹液を含んでいて、これを抜かないと木材は狂いやすくなります。そこで、川に浮かべて、水と樹液を交換しながら、少しずつ樹液を抜いてきます。1年くらいでしょうか。その後に、天日で1年くらい水分を抜いて、乾燥させるんです。永くじっくり月日をかけることで、本当に強くて美しい木材になります。」

伊藤:

「その大切な木を、特性を見極めながら、knotsの皆さんが素敵な作品をつくってくれましたよね。」
松井: 「技が活きていますよね。ぜひ多くの方に見てもらいたいです。」
伊藤 晴彦(Haruhiko Ito):
1940年大阪府豊中市生まれ。40年間自動車関連の工業デザインを専門に手掛けた後、地場産業や地域おこしなどのアドバイスを積極的に行う。現在はデザインだけに留まらず、環境と福祉をテーマに様々な活動を行うと同時に、子供たちにカヌーやおもちゃづくりなどを通して“遊ぶこと”の大切さを伝えている。
愛知県技術指導員/ワールド絞りネットワーク副幹事長/(財)吉田町地域振興事業団アドバイザー/(協)愛知デザインユニオン理事
松井 右近(Ukon Matsui):
1955
岐阜県明智町に生まれる。
1977
東海大学海洋学部水産学科卒
1979 大阪銘木問屋にて修行
1983 丸ス松井材木店勤務
1986 丸ス松井材木店 名古屋営業所勤務48年7月4日生まれ。
 
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